ゴールデンウィーク真っ最中の2018年5月3日(木)と4日(金)に、鎌倉市では「江ノ電沿線住民等の移動円滑化に係る社会実験」を実施しました。
これは、鎌倉市が沿線住民に対して証明書を発行することで、乗車まで長い時間を要する乗車待ちの列に並ばずに、次発列車の列の最後尾に案内して、乗車待ち時間を大幅に削減することをねらいとしています。
観光客に人気で、長い時には1時間以上待たなければ乗車できない江ノ電ですが、沿線住民の生活に支障をきたしかねない状況を改善するための試みといえます。
その江ノ電ですが、鎌倉駅での長時間の乗車待ちや車内混雑を避けながら満喫する方法がありますので、以下、4つのポイントにまとめてご紹介します。
ポイント1)鎌倉駅からの乗車を避けて観光名所を歩いてめぐろう!
観光の起点を鎌倉駅にして、大仏のある長谷方面を目指す際に、多くの人は江ノ電での移動を選びます。しかし、鎌倉駅での乗車には長い待ち時間が必要なこと、鎌倉駅~長谷駅の乗車区間は海に面していないことから、長谷駅周辺まででしたら徒歩で移動することをお勧めします。
「歩くのは面倒だし、時間がもったいない」と思うかもしれませんが、鎌倉駅~大仏までの徒歩での移動時間は最短で30分ほどです。また、途中で佐助稲荷神社や鎌倉文学館などの観光名所をめぐりながら目指すことができます。
御成通り経由ルート | 銭洗弁財天経由ルート |
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鎌倉駅→御成通り→鎌倉文学館→長谷寺→大仏 | 鎌倉駅→銭洗弁財天→佐助稲荷神社(→大仏ハイキングコース・切通し)→大仏 |
御成通り経由のルートは、CAFE RONDINO(カフェ・ロンディーノ)や鎌倉小川軒などの名店が集い、近年人気上昇中の御成通り商店街を経て、鎌倉文学館や長谷寺を経由して大仏に至ります。ゆっくり観光しながら歩く場合は1時間~1時間半程度の所要時間です。
一方、銭洗弁財天経由のルートは、佐助稲荷神社の境内から大仏ハイキングコースへ進むことができます。ハイキングコースの途中には大仏切通しもあります。服装や靴に注意してお楽しみください。大仏ハイキングコースを経由しない場合は、住宅街の中を通り、大仏に至ります。所要時間はいずれも1時間半程度です。
ポイント2)乗車駅は極楽寺駅、降車駅は鎌倉高校前駅がお薦め!
鎌倉大仏を参拝した後に、江ノ電を利用して海を目指すときにおすすめの乗車駅が極楽寺駅です。
駅に至る途中で、江ノ電が鳥居のすぐ前を通る御霊神社や、鎌倉七口の一つである極楽寺坂、あじさいの名所の成就院、由緒ある極楽寺などの名所をめぐることができるからです。
「また歩き…」と思われるかもしれませんが、長谷駅と極楽寺駅は隣で、歩いても10分程度の距離です。
極楽寺駅から乗車して藤沢方面に向かうと、七里ヶ浜駅近辺から車窓に海が見えてきます。海をみるためのおすすめの降車駅が鎌倉高校前駅です。
ホームの眼前に広がる海や、近隣の鎌倉高校に至る坂道から海を眺める光景は、鎌倉の海岸沿いを代表する景色として有名です。
目の前を通る134号線に沿って七里ヶ浜や稲村ヶ崎といった名所を楽しむことができます。
ポイント3)腰越駅~江ノ島駅間にある路面電車区間を歩いてみよう!
江ノ島を目指すのであれば、腰越駅~江ノ島駅間にある路面電車区間を歩いてみることをおすすめします。
約500mの路面電車区間で、12分間隔で運転している江ノ電と間近ですれ違ってみて下さい。
ポイント4)江ノ島駅や藤沢駅からの乗車もおすすめ!
鎌倉駅を起点に江ノ島方面に向かうルートを紹介してきましたが、江ノ島駅または藤沢駅を起点に鎌倉方面に向かうルートもおすすめです。
江ノ島駅には江ノ電に加えて、小田急線や湘南モノレールでのアクセスが可能ですし、藤沢駅では子供向けに記念撮影ができるコーナーも設置されています。
何よりも、鎌倉駅で乗車する場合と比べて混雑を緩和できることが最大のメリットです。
江ノ電を上手に活用して、観光をより一層快適にお楽しみください!