大船駅をスタートして、散在ガ池森林公園、天園ハイキングコースを経て瑞泉寺に至るコースご紹介します。
大船駅から30分程度も歩くと自然の豊かな今泉地区に入り、別名「鎌倉湖」とも呼ばれる散在ガ池森林公園を散策します。天園ハイキングコースは、鎌倉市の最高峰である大平山を通り、「鎌倉アルプス」とも呼ばれる山道を縦走していきます。天園ハイキングコースの終着点である瑞泉寺の境内は国の史跡にも指定されており、岩盤を削ってつくられた庭園が有名です。
【コース概要】
(1) スタート地点とゴール地点
スタート地点:大船駅(JR、湘南モノレール)、ゴール地点:鎌倉駅(JR、江ノ電)
(2) 順路
① 大船駅 ~ ② 散在ガ池森林公園 ~ ③ 天園ハイキングコース ~ ④ 瑞泉寺 ~ ⑤ 鎌倉駅
(3) 距離・所要時間
11km 3.5時間(観光含む)
【写真付き案内】
① 大船駅
大船駅東口からスタートします。散在ガ池に行くにはバスが便利ですが、歩いて目指します。
砂押川プロムナード(散歩道)を、上流に向かった進んで行きます。
途中、鎌倉女子大学のキャンパスを通り過ぎます。
散在ガ池方面への標識に従って進みます。
今泉地区を歩いていきます。北鎌倉の山が見えます。
今泉地区には自然が溢れています。大船駅から徒歩30分程度で、このような田園風景を楽しむことができます。
このT字路を右折した先に散在ガ池森林公園があります。
② 散在ガ池森林公園
道路沿いに散在ガ池森林公園の北出入口があります。
敷地内を流れている小川に沿って整備されている「せせらぎの小径」を散策します。
「鎌倉湖」とも呼ばれる散在ガ池のほとりに着きました。
江戸時代、周辺一帯の土地を所有していた称名寺が、大船、岩瀬、今泉の3部落に土地を無償で分与していたため「散在の山」と呼ばれるようになったとされています。明治時代に入って農業用のため池が整備され、「散在の山中にある池=散在池」と称されるようになったとのことです。
自然の地形を利用した散策路があります。「馬の背の小径」と名付けられた散策路はけっこうな険しさです。
天園ハイキングコースへ向かうために、南出入口を目指します。
公園を出て、天園ハイキングコースに向かいます。
③ 天園ハイキングコース
散在ガ池森林公園の周辺は住宅街です。天園ハイキングコースへは標識に従って進んで行きます。
天園ハイキングコースへのスタート地点に着きました。
瑞泉寺を目指して、3.2kmの山道を進みます。
コース内には難所もいくつかありますので、服装や靴にはご注意ください。
木漏れ日の中を進んで行きます。この日は夏の猛暑日でしたが、ハイキングコース内は気持ちよく歩くことが出来ました。
コース内には鎌倉市最高峰の大平山の山頂があります。標高は159.4mです。
大平山山頂付近からの眺めです。奥に由比ガ浜が見えます。
瑞泉寺方面と獅子舞方面との分岐点に差し掛かりました。獅子舞は紅葉の名所で、覚園寺方面に続いています。
瑞泉寺に近い場所には、やぐらがあります。
④ 瑞泉寺
天園ハイキングコースの瑞泉寺側入り口に到着しました。コース内の所用時間は約1時間でした。
ハイキングコースを出ると、瑞泉寺の参道となっています。瑞泉寺(写真奥)を訪れます。
自然と調和した閑静な境内を進みます。
本堂前は季節ごとの様々な花で彩られており、「花の寺」とも呼ばれています。
本堂裏にある庭園です。岩盤を削って作られた禅宗様の庭園で、書院庭園の起源とされています。
瑞泉寺は鎌倉駅から離れていることもあって、訪れる人が意外と少ない穴場的なお寺です。ハイキングの際には、是非立ち寄ってみることをお勧めします。
⑤ 鎌倉駅
瑞泉寺を後にして、鎌倉駅方面へと歩いている途中に永福寺(ようふくじ)跡があります。
永福寺は、源頼朝が平泉の中尊寺を模して建立した大規模な寺院でした。鶴岡八幡宮、勝長寿院とならんで当時の鎌倉の三大寺社の一つとされていましたが、火災により廃絶しました。
跡地は湿地となって放置されていましたが、2007年から復元整備工事が始まり、2017年6月から公開されています。
永福寺跡からしばらく歩き、鎌倉駅に到着しました。お疲れ様でした。
【推奨コメント】
真夏でも爽やかな山道を歩く体験ができました。紅葉の季節には、天園ハイキングコースの獅子舞が名所となっていますので、紅葉の時期に訪れることもおすすめです。
散在ガ池森林公園や天園ハイキングコースへ行くにはバスの利用が便利です。自然や山道を手軽に堪能したい方には、大船駅や鎌倉駅からのバスでの移動をお勧めします。
(記:2018年8月27日)