逗子市・葉山町を流れる森戸川の源流地域は沢登りもできる自然豊かなハイキングスポットとして有名です。
今回、森戸川源流を遡った後、山道を登って二子山と阿部倉山の山頂をめぐるコースを歩いて来ました。整備の行き届いたハイキングコースではなく、険しい尾根を歩いたため疲労困憊、リタイア寸前となってしまい、ほうほうの体で逗子駅にたどり着きました。
皆様には、逗子市などが紹介している整備されたハイキングコースを通ることをお勧めします。「『すこしくらい無茶をしても平気』という甘い考えで山に入るとこういう目に合う」という教訓としてお読みください。
【コース概要】
(1) スタート地点とゴール地点
スタート地点:逗子駅(JR)、ゴール地点:逗子駅(JR)
(2) 順路
① 逗子駅 ~ ② 森戸川源流 ~ ③ 馬頭観音 ~ ④ 二子山・阿部倉山 ~ ⑤ 逗子駅
(3) 距離・所要時間
15km 5時間45分
【写真付き案内】
① 逗子駅
JRの逗子駅からスタートします。京急線の場合は、新逗子駅から歩きます。
県道311号線を葉山方面へ向かい、長柄(ながえ)交差点を左折して、逗葉新道方面に向かいます。
森戸川に沿って歩いていきます。上流に向かって行きます。
川久保という交差点を右折します。
長柄地区の住宅街に入ります。
先程の川久保交差点のところで川が合流しており、この先の川は流れが細くなっています。
川沿いにはのどかな田園風景が広がっています。
お地蔵さんが見えてきたら、森戸川林道の入口はすぐそこです。
② 森戸川源流
黄金橋を渡って入口を目指します。
入口は以下のように「立入禁止」と大きく書かれていますが、歩行者は通ることができます。
木漏れ日が爽やかな林道を抜けて行きます。
林道の下を森戸川が流れています。川に入る親子連れもいました。
杉木立の中を進んで行きます。気持ちの良い林道です。
所々水たまりがありますので、足元に注意して進んでください。雨の日や雨の降った後は、避ける方が無難です。
途中、川原に降りることができる場所があります。
森戸川林道はバードウォッチングの名所でもあります。この日もシャッターチャンスを狙うファンの方がいました。
杉の木にかかる太陽です。
森戸川源流に到着です。ここから二子山、南沢、連絡尾根へと分岐していきます。
二子山への順路をたどって行きます。
森戸川に降り、沢を遡上していきます。体感温度が少し下がった気がしました。
倒木が重なっている難所も抜けて行きます。
さらに進むと倒木が架かっており、秘境感が漂っています。
二子山とうなぎ淵との分岐点に差し掛かりました。せっかくなのでもう少し沢を登って、うなぎ淵へ向かってみます。
分岐点を過ぎた後から足場の悪さが増しました。靴が水につかる場面も増えました。そして、しばらく登るとうなぎ淵と思われる場所に着きました。
大きな岩にかけられたロープを登り、さらに上流に行くことも可能です。
少し進んでみましたが、草木が生い茂って水面まで覆うようになっており、これ以上進むことを断念しました。
③ 馬頭観音
先程の分岐点に戻る途中に山への入口がありましたので、ここから登ってみることにしました。登った後で気づきましたが、ここは「つばき尾根」と呼ばれる山道の入口で、馬頭観音方面につながっています。二子山に向かうには、先ほどの分岐点まで戻ることが必要です。
つばき尾根の道はあまり整備されていないようで、草木をかき分けながら進むことになりました。また、ロープを使って登るなど、勾配のきつい箇所もいくつかあります。
道幅が狭い箇所が続きますので、滑落に注意してください。
馬頭観音に到着しました。逗子と横須賀を結ぶ山中に建てられた石像の観音様です。交通安全や馬の供養のために建てられたといわれています。
④ 二子山・阿部倉山
馬頭観音を後にして、二子山を目指します。標識が多く建てられているので、迷わずに進んで行くことができます。
途中、横須賀や金沢八景方面を臨むことができる箇所があります。
二子山の山道では、シダ植物の群生を見ることができます。
二子山の山頂に着きました。展望台があります。
展望台からの眺めです。天気が良い時は東京スカイツリーや横浜みなとみらいなども眺めることができます。
二子山は上ノ山と下ノ山の二つの頂からなる山で、展望台のある山頂は上ノ山の山頂です。下ノ山に通じる道を進んで行きます。
ここから先の道は注意して進んでください。下の絵のように、所々の木の根しかあしがかりがないような急坂ポイントが数か所あります。写真を撮る余裕がないほど、険しいコースです。また、これまでに蓄積された疲労のせいもあり、下ることに必死になりました。
やっとの思いで二子山・下ノ山の山頂に到着しました。
さらに阿部倉山の頂上を目指して進んで行きますが、さらに険しい山道が続きます。特に頂上手前の急坂には足掛かりやロープもなく、途中に生えている草木を必死の思いで掴みながら登っていきました。
阿部倉山の頂上です。やっと着きました。
⑤ 逗子駅
阿部倉山を下山して県道311号線に出、逗子駅まで帰ります。
あまりの疲労から、目の周りがくぼんでしまいました。また、服も泥だらけとなり、行き交う通行人の方に怪訝な目で見られてしまいました。
ほうほうの体で、逗子駅にたどり着きました。今回は本当につらかったです。
【推奨コメント】
整備されているハイキングコースを利用すれば、雄大な自然を楽しく味わうことのできる素晴らしいコースです。しかし、私のように無茶をすると大変な目にあいますのでお気をつけてお出かけください。
森戸川源流へは横須賀方面からもコースもあり、広大な自然が残っている貴重なエリアです。服装や靴など、装備をきちんと整えてお楽しみください。
(記:2018年9月24日)