今回は、湘南・鎌倉の海から冬の富士山を臨むポイントをめぐるコースをご紹介します。
逗子駅をスタートした後、海岸にほど近い披露山(ひろやま)公園・大崎公園をめぐって鎌倉の材木座海岸・由比ガ浜をめぐります。途中、展望台のある光明寺にも立ち寄ります。その後、134号線を歩いて稲村ヶ崎・腰越漁港を経て片瀬西浜まで歩きます。
逗子駅をスタートしたのが午前10時で、ゴールの片瀬江ノ島駅に到着したのが午後2時となり、全部で4時間の行程でした。距離にすると13.5kmとなります。
どのポイントでも迫力ある富士山と湘南・鎌倉の海とが相まった景色を眺めることができました。写真もたくさん掲載していますので、お楽しみください。
【コース概要】
(1) スタート地点とゴール地点
スタート地点:逗子駅(JR)、ゴール地点:片瀬江ノ島駅(小田急線)
(2) 順路
① 逗子駅・逗子海岸 ~ ② 披露山公園・大崎公園 ~ ③ 小坪地区・逗子マリーナ ~ ④ 材木座海岸・光明寺 ~ ⑤ 由比ガ浜・稲村ヶ崎・七里ヶ浜 ~ ⑥ 腰越地区・片瀬西浜 ~ ⑦ 片瀬江ノ島駅
(3) 距離・所要時間
13.5km 4時間(観光含む)
【詳細地図を表示したい方は以下をクリック】
【写真付き案内】
① 逗子駅・逗子海岸
逗子駅をスタートして海岸に向かいます。
冬の逗子海岸です。人も少なく、静かな海です。この後、写真右手の山の上にある披露山公園に向かいます。
② 披露山公園・大崎公園
披露山公園に向かう途中、新宿稲荷神社があります。新宿とはこの近辺の地名です。
ひっそりと佇む神社ですが、拝殿は赤をあしらったとても瀟洒な建築物です。
神社の入り口にある道しるべにしたがって披露山公園に向かいます。
住宅街の中を歩いていくと、山に通じる坂道が現れます。結構な急坂です。
舗装された道路から山道にかわり、さらに進んで公園に着きました。
展望台から富士山が見えました。手前から、逗子マリーナ、稲村ヶ崎、江の島が見えます。
展望台の脇では、小動物やニホンザルが飼育されています。駐車場もありますので、家族連れの方にも楽します。
披露山公園を後にして、そばにある大崎公園を目指します。
披露山は高級住宅街としても有名です。披露山庭園住宅と呼ばれ、邸宅が建ち並んでいます。
大崎公園に着きました。岬の上にあり、なだらかな丘が広がっています。
大崎公園からは逗子海岸や市街地が見渡せます。
大崎公園からの富士山です。富士山と江の島が正面に並びます。
公園内に泉鏡花の文学碑もあります。「秋の雲 尾上のすすき 見ゆるなり」と刻まれ、ウサギをかたどっています。
鏡花は明治39年から41年まで逗子に療養目的で滞在し、「春昼」「春昼後刻」「婦系図」などを執筆したそうです。
③ 小坪地区・逗子マリーナ
大崎公園を後にして、小坪漁港・逗子マリーナを目指して小坪地区の路地を下っていきます。
途中、小坪地区の鎮守である天照大神社(てんしょうだいじんじゃ)が見えてきました。入口は二つありますが、こちらからは長い石段を登ることになります。
やっとの思いで石段を登り切りました。相当な運動になります。
拝殿はきれいに整備されています。氏子の方々から大切にされている様子が窺えます。
さらに下って、小坪漁港につきました。
逗子周辺については、以下のコースでも紹介していますので、是非、ご覧ください。
鎌倉・材木座の浜辺と逗子マリーナ・小坪地区を探訪する(鎌倉駅~逗子駅)|コース no.8
逗子・葉山のビーチを巡り、三か岡山ハイキングを堪能する(逗子駅~逗子駅)|コース no.10
小坪漁港に隣接する逗子マリーナからも富士山が臨めます。
④ 材木座海岸・光明寺
小坪トンネルを抜けて材木座海岸に出ます。材木座伊海岸の端には、現存最古の人工港湾である和賀江嶋(わかえのしま)史跡があります。現在は、ウィンドサーフィンのメッカです。
和賀江嶋付近からも富士山が臨めます。
海岸からすぐそばにある光明寺に向かいます。浄土宗の大本山で、とても格調高いお寺です。
境内はとても広いです。本堂では、本尊の阿弥陀如来像を間近で拝むことが出来ます。
本堂横の蓮池は、2018年1月2日にテレビ東京で放送された「池の水全部抜く」の第6弾で紹介されました。かいぼりをしてとてもきれいになっています。蓮の時期が楽しみです。
蓮池の向こうには大聖閣(だいしょうかく)がそびえています。
本堂横の石庭も見ることが出来ます。三尊五祖を表しており、三尊とは、極楽浄土の阿弥陀仏とその脇士たる観音・勢至の二大菩薩を表し、五祖は浄土教を説法流布された釈尊(印度)善導(中国)法然・鎮西・記主(日本)の浄土宗五大祖師を示しているとされます。
光明寺ではさらに、富士山を臨む展望台にも行くことが出来ます。境内脇の道を進んでいきます。
展望台に着きました。
山門など、お寺の建築物の向こうに富士山が見えます。とても風情のある景色です。
光明寺は見どころがたくさんある観光名所ですが、拝観料はとっていません。感謝の気持ちを伝えたい方はお賽銭で。
⑤ 由比ガ浜・稲村ヶ崎・七里ヶ浜
光明寺を後にして、134号線を進みます。冬の陽光きらめく由比ガ浜がとてもきれいです。
稲村ヶ崎に着きました。
稲村ヶ崎からの富士山です。たいへん迫力があります。
稲村ヶ崎は夕日の有名スポットですので、夕暮れ時に訪れることもお勧めです。
稲村ヶ崎の夕日と【鎌倉・長谷の灯かり】のライトアップを味わう(稲村ヶ崎駅~長谷駅)|コース no.12
七里ヶ浜からも富士山と江の島が臨めます。大きな駐車場がありますので、車で来られる方にもおすすめのスポットです。
⑥ 腰越地区・片瀬西浜
引き続き134号線を進んでいきます。腰越地区にある小動神社に立ち寄ります。
船乗りに信仰の暑い金刀毘羅様(こんぴらさま)も祀られています。
メルヘンチックな手水の案内が目を引きます。
腰越周辺については、コースno.1でも紹介しています。
迫力満点!江ノ電路面電車区間と腰越から七里ヶ浜に至る海を満喫する(江の島駅~七里ヶ浜駅)|コース no.1
腰越漁港に入っていきます。
多くの漁船が係留されています。
腰越漁港からも富士山を臨むことができます。堤防を歩く際はご注意ください。
134号線に戻り、片瀬西浜に着きました。
大きな富士山を眺めることができます。
⑦ 片瀬江ノ島駅
ゴールの片瀬江ノ島駅に到着です。
片瀬江ノ島駅は2020年の東京オリンピックにあわせて改修されます。下のイメージのようになるそうです。
お疲れ様でした。
【推奨コメント】
どのポイントからも富士山と相模湾を眺めることができます。ウォーキングに加えて、写真撮影の楽しみもあります。冬の朝方には、朝日にピンクに染まる富士山を眺めることもできます。また、冬以外の季節でも快晴時であれば、富士山を臨むことができます。
お好きなポイントで富士山と湘南・鎌倉の海を堪能してください。
(記:2018年1月7日)