今回は、江の島をぐるっと一周するコースをご紹介します。東京オリンピックの開催地であるヨットハーバーから、日本三大弁天とし有名な江島神社、龍伝説を体感できる岩屋まで、江の島の観光名所をめぐります。
遊覧船の「べんてん丸」を上手く利用することで、小さい子ども連れの親子でも快適に楽しむ方法もお教えします。
【コース概要】
(1) スタート地点とゴール地点
スタート地点およびゴール地点:江の島入口交差点
(2) 順路
① 江の島入口 ~ ② 江の島ヨットハーバー ~ ③ 江島神社(辺津宮・中津宮) ~ ④ サムエルコッキング苑(シーキャンドル) ~ ⑤ 江島神社(奥津宮)・龍宮 ~ ⑥ 岩屋・稚児ヶ淵 ~ ⑦ べんてん丸・江の島入口
(3) 距離・所要時間
3km 3時間30分(観光含む)
【写真付き案内】
① 江の島入口
国道134号線から臨む江の島です。これからぐるっと1周します。
江の島に至る弁天橋を渡っていきます。
江の島に向かう弁天橋の左手には片瀬東浜が広がっています。この日は、多くのウインドサーファーの姿が見られました。
弁天橋の途中にある史跡碑は記念写真の撮影スポットとなっています。
江の島のメインストリートである表参道前に到着しました。まずは左折してヨットハーバーを目指します。
② 江の島ヨットハーバー
江の島ヨットハーバーに至る道沿いには多くのバイクが停車しています。ツーリングで訪れる人も多いです。
江の島ヨットハーバーの入り口です。誰でも建物内に入ることができます。
建物上部のデッキからの眺めです。手前の白い部分は屋根です。多くのヨットが保管されており、係留可能数は96隻だそうです。
1964年東京オリンピックの聖火台も保存されています。
係留されているボートやヨットを間近で見ることができます。
ヨットハーバーの先端にはさざえ島という場所があり、高台や親水施設があります。
親水施設であるタイドプールでは磯の生き物が観察できます。
建物内では2020年東京オリンピックグッズも販売されています。
③ 江島神社(辺津宮・中津宮)
ヨットハーバーを後にして、表参道を目指します。江の島の路地を抜けて行きます。
民宿が軒を連ねる路地を行きます。
江島神社に通じる表参道に入ります。多くの人で賑わっています。
食堂や土産物屋など、多くのお店が並んでいます。
江島神社の朱の鳥居に到着です。ここからは石段を登っていきます。
江島神社は、辺津宮(へつみや)、中津宮(なかつみや)、奥津宮(おくつみや)の3つのお宮から成りますが、最初に参詣するのが辺津宮です。
辺津宮の脇には奉安殿があります。ここには日本三大弁財天の一つである妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)と県の重要文化財である八臂弁財天(はっぴべんざいてん)が安置されており、有料で拝観ができます。
奉安殿の外観は八角形をしています。
江島神社のピンクの絵馬は、縁結びのご利益があると有名です。
さらに石段を登って中津宮を目指します。途中には展望台があります。先程訪れたヨットハーバーや鎌倉方面の海を眺めることができます。
朱色が鮮やかな社殿の中津宮にお参りします。
辺津宮付近は初日の出の有名スポットでもあります。以下の記事でも紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
④ サムエルコッキング苑(シーキャンドル)
辺津宮からさらに石段を登り、シーキャンドル(展望台)のあるサムエルコッキング苑に入ります。
色とりどりの花が咲く花壇の間を抜けて行きます。
シーキャンドルに到着です。展望台へはエレベーターで上がっていきます。
展望台からの片瀬東浜方面の眺めです。
茅ヶ崎方面の眺めです。この日は雲がかかっており、富士山や箱根の景色を見ることが出来ませんでしたが、空気の澄んだ日にははっきりと眺めることができます。
この後に訪れる江島神社の奥津宮を臨みます。
展望台からはエレベーターのほか、外階段でも降りることができます。外階段は強風の日には利用禁止となります。
展望台前の広場では、大道芸コンテストが開催されていました。
⑤ 江島神社(奥津宮)・龍宮
サムエルコッキング苑を後にして、奥津宮方面を目指します。
途中、山二つ(やまふたつ)という景勝地があります。二つの岩山の間に岩場が見えます。
夫婦饅頭や海苔羊羹などが有名な中村屋です。
かき氷やビールが飲める休憩処もあります。
奥津宮に到着しました。石造りの鳥居は源頼朝が奉納したものです。
奥津宮の拝殿です。
奥津宮の隣には、龍宮大神を祀った龍宮(わだつみのみや)があります。江の島には有名な龍伝説があります。昔、鎌倉の深沢の地にあった底なし沼に棲んでいた五つの頭をもつ五頭龍が、江の島に舞い降りた天女に恋をして結婚を申し込みますが、五頭龍の犯していた悪行を理由に断られます。これを機に五頭龍は改心して善行を尽くし、晴れて天女と結婚できた、というものです。
そうした伝説もあり、江の島では龍神信仰が盛んとなっています。この龍宮の位置は、以前、岩屋の中に祀っていた江島神社の本宮の真上に位置しています。
⑥ 岩屋・稚児ヶ淵
岩屋に通じる石段を下っていきます。
稚児ヶ淵の岩場を右手に見ながら、岩屋を目指して行きます。稚児ヶ淵と弁天橋を結ぶ遊覧船「べんてん丸」が往来しており、島内を経ずに岩屋に行くことも可能です。
ほどなく岩屋の入り口に到着しました。
第一岩屋入口付近には与謝野晶子の歌碑があります。
「沖つ風 吹けば またゝく 蝋の灯に 志づく散るなり 江の島の洞」
水面がライトアップされており、幻想的な雰囲気となっています。
第一岩屋の奥が江島神社発祥の場所とされています。
第一岩屋と第二岩屋の間にある岩の隙間から相模湾を臨むことができます。
第二岩屋の奥には龍の像が設置されているのですが、この日は補修のためにありませんでした。そのかわり、龍の影が映されていました。
岩屋を後にして、稚児ヶ淵を歩きます。多くの人が海辺を楽しんでいます。磯の生き物を探す親子もいます。
⑦ べんてん丸・江の島入口
帰りは遊覧船のべんてん丸を利用します。400円で弁天橋までいくことができます。
屋外のデッキに乗船します。時間は短いですが、開放的なクルージングを楽しめます。
べんてん丸から眺める江の島とシーキャンドルです。
海上を気持ちよく進んで行きます。船は頻繁に出ており、反対方向の船とすれ違います。
船を降り、片瀬東浜に移動して江の島を眺めます。
片瀬東浜でも多くの人が海を楽しんでいました。ゴールの江の島入口はすぐそばです。お疲れ様でした。
【推奨コメント】
ヨットハーバーから龍伝説まで、江の島の色々な表情を楽しむことができました。島内はアップダウンが多く、小さなお子さんを連れている場合は、べんてん丸の利用をおすすめします。また、日差しが厳しい時期には休憩処でお休みしながら、無理なく島内めぐりを楽しんでください。
岩屋は台風などの災害により被害を受けると閉鎖されることもありますので、開放中に是非ご覧ください(最近では、2017年10月の台風の影響により、2018年4月28日まで閉鎖していました)。
2020年のオリンピックに向けて、さらに盛り上がりが期待される江の島です。
(記:2018年6月4日)