今回は、藤沢駅をスタートして藤沢宿、時宗総本山の遊行寺(ゆぎょうじ)、源義経ゆかりの白旗神社をめぐって藤沢本町に至るコースをご紹介します。コンパクトなコースですが、藤沢にまつわる歴史がギュッと凝縮されています。
【コース概要】
(1) スタート地点とゴール地点
スタート地点:藤沢駅(JR・小田急線・江ノ電)、ゴール地点:藤沢本町駅(小田急線)
(2) 順路
① 藤沢駅 ~ ② 藤沢宿交流館 ~ ③ 遊行寺 ~ ④ 義経首洗いの井戸 ~ ⑤ 白旗神社 ~ ⑥ 藤沢本町駅
(3) 距離・所要時間
2.8km 1時間(観光含む)
【写真付き案内】
① 藤沢駅
藤沢駅北口からスタートします。
階段を降り、スルガ銀行と明治地所(不動産屋)の間の遊行通りを北方面に向かいます。
街灯の柱に「遊行通り」と記されています。
電柱の地中化にともない設置されたトランスボックスには時宗開祖の一遍上人や藤沢宿に関連したイラストなどが描かれています。
信号を渡り、みずほ銀行の横を直進します。
途中、地元のラジオ局「レディオ湘南」のブースがあります。
しばらく歩くと、大通り(国道467号)に出ますので、引き続き直進します。
所々に案内がありますので、迷わずにすみます。
地元でおなじみの自動販売機「湘南クッキー」があります。
種類が豊富で子どもに人気です。
藤沢橋の交差点に着きます。交通の要所で交通量が非常に多い交差点です。
交差点の脇に白壁・なまこ壁の趣のある建物がありますが、これは市の「自動車排ガス測定局」です。
藤沢橋周辺から藤沢本町駅周辺にかけては旧東海道の藤沢宿があった場所です。排ガス測定局前に案内板が設置されています。
② 藤沢宿交流館
測定局の脇を進むと、境川にかかる遊行寺橋が見えてきます。
遊行寺橋を渡ったところに、「ふじさわ宿交流館」があります。
展示の他、イベントスペースで催し物が開催されています。
江戸時代の高札場も再現されています。
③ 遊行寺
交流館からすぐのところに時宗総本山の遊行寺が見えます。入り口の惣門をくぐります。
木漏れ日が気持ちいい石段は「いろは坂」と呼ばれており、阿弥陀如来の本願の数である48段あるといわれています。桜並木で花見の時期はとてもきれいです。
境内に入ると樹齢700年ともいわれる大銀杏がお迎えしてくれます。ベンチが設置されており、お弁当を食べる人もいます。
時宗開祖、踊念仏でも有名な一遍上人の像があります。
一遍上人アップ。
大きな本堂です。東海道最大級の木造本堂といわれています。
皇室や徳川家と繋がりの深いお寺で、中雀門という正門には菊の御紋と葵の御紋が刻まれています。
明治天皇がお宿とした部屋が残っているそうです。西郷隆盛なども同行したそうです。
書院に面する菖蒲園は自由に見学できます。
丁度、見頃の時期でした。
④ 義経首洗いの井戸
遊行寺を後にして、国道467号に戻り、藤沢本町方面(西方面)に向かいます。所々に宿場町の面影を残す蔵などの建物があります。
しばらく歩くと、義経首洗いの井戸の目印が見えてきます。
交番の脇の細い道を進みます。
真偽のほどは定かではありませんが、鎌倉で首実検をされた後に浜に捨てられた源義経の首が川を遡ってきたところを里人に拾われ、この井戸で清められたとの言い伝えがあります。
井戸アップ。
⑤ 白旗神社
再度、国道467号に戻ると白旗の交差点に差し掛かります。
交差点を右折すると白旗神社の鳥居が見えます。
元は寒川比古命を祀った寒川神社でしたが、源義経が合祀されて白旗神社となったそうです。
義経の鎮霊碑があります。
⑥ 藤沢本町駅
白旗神社を出て、元来た方向に戻ります。ローソンの横を右折します。
商店街を抜けていくと藤沢本町の駅に到着です。お疲れ様でした。
【推奨コメント】
距離は短いですが、藤沢宿の面影を感じたり、遊行寺でつくろいでいるとあっという間に時間が経っている楽しいコースです。
遊行寺の脇を通る旧国道1号は箱根駅伝のコースでもあり、きつい上り坂で有名です。またの機会にご紹介できればと思います。
(記:2017年6月21日)
【オプション周辺コース】
ゴール地点から
旧東海道をたどりながら辻堂駅まで歩くと、3.4km・45分の追加です。
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